日本レーザー医学会誌
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特集「歯科におけるレーザー応用の現状」
歯周治療におけるレーザーの応用
青木 章石川 烈
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2005 年 25 巻 4 号 p. 291-299

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抄録
レーザーは, その蒸散, 止血, 殺菌などの様々な優れた生体への効果により, 歯周治療において従来の機械的治療法の補助あるいは代替手段として役立っている. レーザーは細菌感染による慢性炎症性疾患である歯周炎の治療に効果的である. 近年, 歯科領域において軟組織および硬組織両者に応用可能なEr:YAGレーザーの開発が進んだことにより, 歯周治療においてレーザーの応用の範囲が大きく広がり, Er:YAGレーザーは歯周治療において非常に有望なレーザーとなっている. 本稿では, 歯周治療における歯肉組織の審美治療, 歯石除去を含む歯周ポケット治療, 歯周外科治療, インプラント治療などへのEr:YAGレーザーの応用について, 最近の基礎的・臨床的研究成果に基づいて紹介する.
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© 2005 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
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