2016 年 37 巻 1 号 p. 93-97
生殖補助医療で得られた受精卵は体外培養の影響により,透明帯の硬化が惹起されて胚の脱出(孵化)が阻害される場合がある.アシストハッチング(assisted hatching: AH)は透明帯の一部分を切開して,孵化を促進する技術である.従来は機械的あるいは化学的AH が行われてきたが,最近はレーザー・アシストハッチング(laser assisted hatching: LAH)が広く行われるようになった.LAH は今後もART をサポートする重要な技術である.