日本レーザー医学会誌
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原著
薬事承認後の食道癌に対するレザフィリンPDTの臨床成績
天沼 裕介堀松 高博大橋 真也玉置 将司武藤 学
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2019 年 40 巻 1 号 p. 57-61

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抄録

化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残・再発食道癌に対するタラポルフィンナトリウム(レザフィリン®)および半導体レーザを用いた光線力学的療法(Photodynamic therapy: PDT)が2015年10月に薬事承認され保険収載された.当院では薬事承認後の2015年10月から2018年6月までに初回のレザフィリンPDTを28例に施行し,局所完全奏効率(L-CR率)は53.6%(15/28例)であった.特にPDT前の超音波内視鏡検査で深達度T1bと診断した症例でのL-CR率は60%(12/20例)であった.1例に食道気管支瘻が発生した.レザフィリンPDTは化学放射線療法または放射線療法後の局所遺残・再発食道癌に対するサルベージ治療の選択肢として有用であると考えられる.

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