日本レーザー医学会誌
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原著
子宮頸部上皮内腫瘍に対する5-aminolevulinic acidを用いた光線力学的療法
水野 美香
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2020 年 40 巻 4 号 p. 375-380

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抄録

子宮頸部上皮内腫瘍は子宮頸癌の前駆状態であり,稀な疾患ではない.標準治療は,外科的切除であるが,この方法は早産率を有意に増加させることが報告されている.光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)は,子宮頸部上皮内癌に対しての低侵襲性治療である.従来法PDTは良好な治療成績が報告されているが,合併症である光線過敏症の懸念や,長期入院が必要なことから,普及率は低い.5-アミノレブリン酸は,アミノ酸の一種であり,増感作用を持つポルフィリン類の前駆物質である.我々は,子宮頸部上皮内腫瘍に対して,5-アミノレブリン酸とLED光源を用いたPDTの臨床試験を行った.

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