日本レーザー医学会誌
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担癌マウスに投与した光増感剤, pheophorbide aおよび10-hydroxypheophorbide aの臓器内分布
市岡 稔小山 隆子細谷 英雄遠藤 寛
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1989 年 10 巻 1 号 p. 15-18

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抄録
Sarcoma 180担癌マウスにPhdおよびOH-phd (Phds) を10mg/kg静脈内投与し腫瘍, 臓器内分布を検討した。
1. Phdsの血中濃度は投与1時間後に高濃度を示すが以後速やかに減少し24時間後では検出限界以下となった。
2. 肝臓, 脾臓, 肺, 腎臓, 消化管および腫瘍に高濃度のPhdsがみられたが時間の経過とともに減少した。
3. OH-phdはPhdに比べて臓器からの排泄が速く, 投与48時間後には検出されなかったが, 腫瘍中には96時間後にも残留した。
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