日本レーザー医学会誌
Online ISSN : 1881-1639
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胃癌に対するPDT
三村 征四郎大谷 透奥田 茂
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1994 年 15 巻 1 号 p. 29-34

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抄録
早期胃癌の光化学治療における照射光を, 持続波のアルゴンダイレーザーからパルス波のエキシマダイレーザーに代えたところ治療成績が改善された。アルゴンダイレーザーによる局所治癒率はm癌22病巣中13個 (59%), sm癌15病巣中8個 (53%), 計37病巣中21個 (57%) であった。これに対しエキシマダイレーザーでは, 局所治癒率はm癌13病巣中13個 (100%), sm癌7病巣中6個 (86%), 計20病巣中19個 (95%) であった。これは, パルス波レーザーの効果が深部にまで及ぶからであり, 400kWと云う極めて高いピーク出力に負うところが大であると考えられた。
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