1998 年 19 巻 4 号 p. 217-220
一般的に色素性母斑に対してはレーザー治療の適応でないと言われている. 今回我々は2種類のレーザーを組み合わせ (コンバインド・レーザー), 同時期に照射することにより良好な結果を得られたので報告する.
ノーマルモード・ルビーレーザー20Jにて照射後, 表皮を用手的に剥離する. 即時的にQスイッチ・ルビーレーザー7Jにて多重照射 (4, 5回) する, これを3, 4週間ごとに繰り返す治療を行った. 著効30.5%, 有効53.9%, やや有効13.0%, 無効2.6%と従来に比べ高い有効率を示した.