昭和医学会雑誌
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総説
先天性股関節脱臼に対する超音波検査の利用
森 知里山崎 謙三枝 超前田 昭彦相楽 光利関原 力伊藤 亮太村上 悠人扇谷 浩文
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2009 年 69 巻 2 号 p. 131-142

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抄録
藤が丘病院においては昭和60年より先天性股関節脱臼に対して超音波検査を応用してきた.超音波検査の中でも先天性股関節脱臼に対する代表的な検査法であるGraf法を従来施行して来たレントゲン・関節造影・CT検査と比較し,また治療結果との関連から従来の検査方法に換わるものと考え研究を進めてきた.そしてこれらの結果から今日では当院においては従来の検査を極力省略して殆どを超音波検査によって施行している.今回,Graf法1)に基づいた当院での検査と治療への応用について述べる.Graf法ではType I~IIa+はそのまま経過観察,Type IIa-,IIbは引き続きGraf法での経過観察とし,Type IIcの不安定型以降はRb(リーメンビューゲル,以下Rb)による治療を開始する.Type IVは一般的には手術適応となるが,当院ではまず牽引療法を行ってType IIIに移行するものはRb治療とし,Type IIIに移行しないものはしばらく牽引療法を施行したのちにRb治療を行い,それでも整復できないものに対して手術を施行する.これによりType IVの10%近くはRbで整復される.Rbによる治療過程においては前方からのアプローチにて整復状態を確認している.以上,診断と治療について当院ではプロトコールを作成し,臨床に応用している.
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© 2009 昭和大学学士会
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