抄録
体重200~3009の雄モルモットを2群に分け, 1群にはビタミンC欠乏食を与え, ビタミンC欠乏症状の完全にあらわれる4週後に殺して大腿骨をとり, クエン酸, Glucosamine, Collagen量を測り, 対照と健常群と比較したがいずれにも有意の差が認められなかつた.
次にモルモットの大腿骨の中央で骨折を起して7~14日間正常食を与え, ある程度仮骨ができ上つたところでビタミンC欠乏食を与え, 4週後に殺して仮骨のクエン酸Glucosamine量を測つて, 正常食を与えた対照群の仮骨と比較したが, 差が見られなかつた.Collagen量はビタミンC欠乏群で著明に減少していた.
本稿を終るに当り, 御校閲を賜つた白井伊三郎教授, 常に御懇切なる御指導をして下さつた小池重夫博士に厚く謝意を表します, 又X線写真の撮影の便宜を与えて下さつた農林省食糧研究所の宮崎基嘉氏, 早川清一氏, 本実験に協力して頂いた当教室の大平隆子氏に深謝します.
(尚お本論文の要旨は, 第13回日本公衆衛生学会総会に於て報告した) .