昭和医学会雑誌
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Sulfathiazole, Phthalylsulfathiazole並びにフタル酸エステルによる鶏胎仔奇形発生について
崔 二條
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1975 年 35 巻 3 号 p. 187-201

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抄録
当教室既往の胎生期の薬理学的研究に鑑み, 有精鶏卵にSulfathiazole (ST) とこれにフタル酸のついたPhthalylsulfathiazole (Ph-ST) を負荷して両者の鶏胎仔に及ぼす影響を比較検討した.次でフタル酸とそのエステル類6種についても同様検索した.結果は次の通りである.
1.STならびにPh-ST共に負荷量が大きい程鶏胎仔の発育は劣つてくる.STの高濃度負荷例には長管骨形成不全その他による短脚 (59.4%) をはじめ水症, 嘴の異常, 矮小等が発生したが, Ph-ST負荷例には骨の異常は認められなかつた.Ph-ST例の尿のう水中ST排泄はST例のそれに比し著しく少い.以上のことはPh-STの卵白内から胎仔への移行がきわめて少いためと考えられる.
2.フタル酸とそのエステル即ちDimethyl-, Diethyl-, Dibuty1-, Diisobuty1-, Dibutoxyethyl-並びにDioctyl phthalateの内, 鶏胎仔に対し毒性が最も強いのはDiethyl phthalateで, 次でDime-thylphthalateである.孵卵18日目においては胎仔体重はいずれも対照に劣らないが, 殆どのグループに発育異常ないし奇形が認められ, 嘴異常が最も多い.この発生率と薬物負荷量の間には一定の関係は認められない.
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