昭和医学会雑誌
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局所疼痛に対する針作用の実験的研究
II: 強縮後の短縮高回復過程に及ぼす置針の作用
木下 晴都
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1981 年 41 巻 4 号 p. 393-403

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抄録
生体に付着させたまま, 露出したカエル, モルモットの腓腹筋の収縮をアキレス腱端から記録し, 腓腹筋に15分間強縮刺激を与えると, 短縮高は極度に減少した.減弱した腓腹筋の短縮高の回復過程は, 施針をした揚合には, しない場合に比べて著明に促進され, 両者間には有意差が認められた.施針による強縮後の短縮高回復の促進現象は施針直後から始り, 2時間で最高に達し, 5時間後にもこの効果は持続していた.施針による強縮後の短縮高回復促進作用は大脳皮質・脊髄・坐骨神経などの切断でも影響をうけなかった.大腿動・静脈を結紮した後にも施針の効果は3時間後まで現れた.アトロピン, capsaicinの投与後に施針をしたのでは, 上記の回復促進効果は消失した.以上の結果から施針による強縮後の短縮高の回復促進作用は, 筋内における軸索反射によって血流が増し, 誘起された結果と推定された.
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