韓国幼児の栄養性貧血に関する研究
1981 年 41 巻 5 号 p. 557-577
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1981 年 41 巻 5 号 p. 557-577
韓国幼児の食物摂取状況と貧血発生の相関関係を明らかにする目的で, 韓国の19個地域の380世帯の2～6歳の幼児を対象にして, 春期 (昭和53年5月21日～29日) , 夏期 (昭和51年8月2日～10日) , 秋期 (昭和52年11月2日～9日) , 冬期 (昭和54年1月20日～2月20日) , の年齢別および季節別に食物摂取実態調査を行ない, 血中のヘモグロビン濃度, 体位, 栄養欠乏による臨床症状, 寄生虫卵について調べた.成績より韓国の幼児貧血は離乳後満4歳まで増加していく傾向が顕著でこれは離乳期の遅れと離乳後の栄養供給の不足に起因するものと考えられた.
