昭和医学会雑誌
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Sarcoma 180に対するanthramycin誘導体と諸種制癌剤との併用効果
小松 信彦木村 賀津子阿部 志津子鍵谷 昌男
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1984 年 44 巻 5 号 p. 649-655

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抄録

放線菌抗生物質anthramycinの1誘導体であるspadicomycin (SPAM) を用いて, マウスのsarcoma 180による皮下移植腫瘍に対する他剤との併用効果について調べた.使用薬剤はアルキル化剤2種, 代謝拮抗剤7種, 抗生物質8種, ステロイドホルモン2種, アルカロイド2種, 酵素剤1種, 免疫強化剤3種の合計25種である.その結果cyclophosphamide, methotrexate, bleomycin, krestin及びschizophyllanが併用効果を示した.またcarboquone, azathioprine, 6-mercaptopurine, peplomycin. L-asparaginase及びpicibani1はある程度の増強傾向を示したが, その他のものには併用効果も増強傾向も認められなかった.

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