昭和医学会雑誌
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Alpha-Naphtyl-Acetate-Esterase (ANAE) 染色によるT-cell pattern Lymphocyteが減少を示した非特異性リンパ節炎
杉山 喜彦太田 秀一塩川 章九島 巳樹梶山 浩滝本 雅文渡辺 秀義飯田 善樹
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1985 年 45 巻 2 号 p. 205-208

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抄録
ANAE-Droplet positive cellが減少を示した15例の非特異性リンパ節炎につき諸家の報告と比較し検討した.ANAE活性は腫瘍性疾患時に減少する他, mitogenその他による幼若化した状態でその活性が減弱ないし消失することが知られている.今回の検索例のリンパ節標本と組織像を対比した場合, リンパ節のfollicular hyperplasiaによるT-zoneの狭小化がほとんどの例で認められた.T-zoneが比較的保たれていながらANAE-Droplet positive cellが減少を示した原因としてはウイルス感染その他の抗原によるT-cellの刺激による幼若化やSuppressor T-cellの増加も一因として考えられる.
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