昭和医学会雑誌
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Wet Caseに対する小径ポーテックスカニューレ挿入による呼吸管理の工夫
門倉 光隆高場 利博谷尾 昇山城 元敏井上 恒一舟波 誠山本 登石井 淳一
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1988 年 48 巻 2 号 p. 269-272

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抄録
人工呼吸器装着を必要とせず, 気道内吸引さえ容易に行えれば, 血液ガス所見や症状の改善が得られる事が期待できるwet caseに対して, 当教室では本来小児の気管切開に使用されるカブ無し小径ポーテックスカニューレ (内径4.5mm, 外径6.2mm) を円錐靱帯切開術 (甲状軟骨正中部下縁の輪状甲状靱帯切開) により挿入し, 容易に気道内吸引を行っている.とくに開胸, 開腹術後, 癌末期状態では粘稠痰喀出が困難となり, これを契機に多臓器不全へと進展し致命的となる場合もある.本法は気道内吸引に極めて有効であるとともに, 発声や経口摂取に何ら影響を与えず, また通常の気切と比較して創も小さく手技も簡単であり, 抜去後の治癒も早い, 等の利点をもつ.以上を症例を提示して報告する.
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