抄録
慢性胆嚢炎の特殊型ともいえる陶器様胆嚢を67歳女性で経験したので報告する.症例は家庭主婦で, 腹部単純X線写真, 超音波検査, CT検査, ERCP等より陶器様胆嚢, 総胆管結石と診断した.手術を施行し胆嚢は石様に硬く, 淡黄色のコレステロール混合石と総胆管の黒色の胆石を摘出した.胆嚢および総胆管結石は赤外線吸収スペクトルフォトメトリィーで同様なパターンを示し95%以上はコレステロールで, 石灰化成分はリン酸カルシウムが主体であった.本例は, 慢性の胆嚢炎に加え結石の嵌頓による胆嚢管の閉塞をきたし胆汁のうっ滞がなんらかの変化を受け石灰化をきたし形成されたものと思われた.