抄録
症例72歳, 男, 主訴: 体重減少, 発熱, 左鎖骨リンパ節腫脹.1977年に入院した.リンパ節生検によりポジキン病 (混合細胞型) の診断のもとにサイクロフォスファマイド, ヴィンクリスチン, プロカルバジン, プレドニゾロンの治療を受けた.治療後, 発熱, リンパ節腫脹は完全に消失した.1年2か月後, 発熱, 呼吸困難が突然発現し, 胸部レ線上両肺野にび漫性陰影出現を認めた.種々治療にもかかわらず, 1週間後に死亡した.病理学的に両側肺にび漫性にリンパ球, 大喰細胞, ポジキン細胞の浸潤像を認め, 多形核白血球の浸潤は認めなかった.ポジキン病における肺病変は肺門リンパ節腫脹, 肺野の結節状陰影を示す症例が大部分である.本症例のごとく急激に肺野全体にひろがる病像で再発する例は比較的稀であり報告した.