昭和医学会雑誌
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B型急性肝炎に急性腎不全を合併した1例
榎本 一裕林 由理田中 房江新川 淳一米山 啓一郎舩冨 等八田 善夫
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1992 年 52 巻 2 号 p. 216-222

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抄録
B型急性肝炎に急性腎不全を合併した1例を報告した.症例は46歳, 男性.発熱, 全身倦怠感, 嘔吐にて某病院に入院したが, 高度の肝障害と腎障害を認めたため, 当科に転院となった.入院時意識障害はなく, 皮膚および眼球結膜に黄疸を, 下腿に点状出血斑を認めた.入院時検査では総ビリルビン15.2mg/dl, GOT 483IU/l, GPT3, 362IU/l, プロトロンビン活性27%, IgM型HBc抗体陽性, HBs抗原陽性, BUN 153.2mg/dl, クレアチニン11.5mg/dlであり.B型急性肝炎に急性腎不全合併と診断した.経過中脳症はなく, また血液透析, 血漿交換およびグルカゴン・インスリン療法にて肝, 腎機能は順調に改善を示した.劇症肝炎ではないB型急性肝炎に急性腎不全を合併することは非常にまれと考えられ報告した.
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