抄録
今回われわれは, 本院ペインクリニックの1988~1990年の3年間の現況について検討した.神経ブロック数は, 1988年以降8699件, 10214件, 9428件であった.最も多い神経ブロックは星状神経節ブロックで, 次いで硬膜外ブロックで両神経ブロックを合計すると全神経ブロック中88.5%.88.3%, 83.3%と大部分を占めたが, その割合は低下傾向を示し, 神経ブロックの多様化を窺わせた.神経ブロック月別症例の変動を検討したところ, 3月が最も多く季節性アレルギー性鼻炎によるものと考えられた.一方, 放射線利用の機会は増加傾向を示し, 特に上腹部悪性腫瘍に広い適用のある腹腔神経節ブロックが増加する傾向があり, 終末医療にも深く関わることが示唆された.