昭和医学会雑誌
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胃集団検診で偶然発見された石灰乳胆汁の1例
武藤 芳樹竹本 達哉柴沼 理平嶋 正直大原 秀治前田 征洋栗原 稔
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キーワード: 石灰乳胆汁, 胃集団検診
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1992 年 52 巻 4 号 p. 417-423

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抄録
症例は49歳女性.特に症状はなかったが, 胃集団検診で右季肋部に異常石灰化陰影を指摘され, ERCP目的で当科入院となった.入院時検査所見では, 総ビリルビンが1.8mg/dlと軽度上昇している以外はすべて正常範囲であった.腹部超音波検査で胆嚢は音響陰影を伴う高エコー領域として映し出され, 経静脈的胆嚢造影, 経皮経肝胆管造影等の検査では胆嚢は造影されなかった.これらにより石灰乳胆汁と診断し, 胆嚢摘出術を施行した.
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