抄録
デルマレイM-DMR-100型の螢光ランプFL20SE (UVB) , FL20BLB (UVA) , および300Wスライドプロジェクター (可視光線) を光源として, Papulovesicular light eruption (以下PVLE) の自験15例のうち8例について作用波長の検討を行なった.UVBによる2最少紅斑量 (minimumerythema dose以下MED) 同一部位3日間連続反復照射により丘疹誘発は8例中4例, 痰痒誘発は8例全例に認められ, 5MED1回照射による丘疹誘発は8例中2例, 癰痒誘発は8例全例に認められた.またガラスフィルターを使用したUVA7.0J/cm2同一部位3日間連続反復照射およびUVA15.0J/cm21回照射により, 全例において紅斑・丘疹・痰痒とも誘発されなかった.さらに, 可視光線を, 距離20cm, 20分照射の条件で, 同一部位3日間連続反復照射を施行したが, 全例において紅斑・丘疹・癢痒とも認められなかった.光線テスト施行6例を含む13例について, 前腕の皮疹より, さらにそのうち2例については誘発された皮疹より生検を施行.両者とも病理組織学的にほぼ同様の所見を呈した.すなわち表皮細胞間浮腫, 基底層液状変性, 真皮上層より中層の小円形細胞主体の細胞浸潤が主な所見であった.以上の結果から, 今回検討したPVLEにおける作用波長は, 主としてUVBと考えられた.