医療機関における安心・安全な電波利用の推進に向けた総務省の取組

抄録

　近年、医療機関において携帯電話、無線LAN及び医用テレメータ等電波を利用する機器の普及に伴い、医療機関での無線機器の利用が増加しております。一方、これら電波利用に関するトラブルにより、医療事故等につながることが危惧されており、電波の安全な利用は重要な課題となっております。　総務省では、医療機関における電波の安全な利用に関する課題を解決するため、平成29年度に全国の有識者が参加した「医療機関における電波利用に関する全国代表者会議」を開催し、この会議において医療機関における電波の安全な利用に向けた取組を全国に展開する必要性を確認いたしました。　沖縄総合通信事務所では、全国代表者会議の方針を受け、同年、医療分野における電波のより安全かつ便利に利用することが可能な環境を実現することを目的に、医療関係者、医療機器メーカ及び通信事業者等、広く公募し｢医療機関における電波利用推進に関する地域協議会｣を設立しいたしました。　本公演では、医療機関における電波利用推進のために、総務省及び地域協議会の取り組み状況についてご紹介します。