2019 年 Annual57 巻 Abstract 号 p. S9_2
現在、多くの病院で、電子カルテシステムは様々な情報端末で閲覧可能である。一方、看護師の業務は各場面、各個人に適した情報端末が存在し、選択されている。看護師がどのような業務に対してどのような情報端末を選択しているのか、選択する看護師による個人差が存在するのかを検討し明らかにしてお行くことは、看護業務の効率化を検討するために必要であると考えられる。そこで今回、看護場面の違いによる情報端末の選択と看護業務の効率化について検討した。外来・病棟・手術室の看護単位が一元化されている単科病院において、看護師がそれぞれの業務で好んで選択する情報端末と選択しない情報端末、それぞれの理由について調査、考察した。業務に即した情報端末を導入する時、情報端末の利用者が医療者のみではなく、患者・家族へと拡大しようとしている今こそ、利用者の操作性と視認性に着目した検討も必要であり、導入時に考慮すべき項目の一つに挙げられると考えられる。