生体医工学
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心房細動ウサギに対する重粒子線照射治療
山﨑 正俊
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2022 年 Annual60 巻 Abstract 号 p. 101_2

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抄録

致死性心室性不整脈に対する新たな非侵襲的治療法確立に関する取り組みが始まっています。2017年に米国で、2019年に東海大学吉岡教授らによって致死性心室性不整脈に対するX線治療の臨床第一例の治療が実施されました。本研究では心房細動ウサギを対象とした重粒子線の効果を、高分解能光学マッピングシステムを用いた基礎的研究として報告する。加齢・高脂質食ウサギ(月齢38-41、脂質食8週間, n=8)と重粒子線15Gy単回照射実施群(n=4)における心表面興奮伝播速度、活動電位波形、心房細動中の興奮様式を評価する。加齢・高脂質食ウサギに伴う心房細動の発生と、重粒子線照射によるその抑制には心房筋の興奮波長変化が重要な役割を果たしていた。

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© 2022 社団法人日本生体医工学会
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