抄録
「一般廃棄物処理事業に対する指導に伴う留意事項について(環整第95号 昭和52年11月4日)」で示されたごみ質調査方法は,適正な焼却処理をその主な目的としており,焼却時のカロリーの推定などを行うのに必要な範囲のデータを得るための分析方法となっている。そのため,ごみ減量やリサイクルを進めるために利用可能なデータを得るには不十分である。それに対し、多くの市町村が,それぞれに独自の工夫を取り入れた詳細なごみ質調査を実施している。
市町村の独自方法によるごみ質調査について,よりよい調査方法を確立し,調査データの相互の利活用を促進することを目的に,全国的な実態を把握し,整理し,詳細なごみ質調査のあり方について提案するための研究を進めている。本発表では,2008年3月に実施した全国の人口10万人以上の都市に対する質問紙調査の結果について報告する。