抄録
建設混合廃棄物の破砕選別施設が資源循環に果たしている役割を明らかにするとともに,更に資源化率を向上するための課題点を抽出することを目的に,実施設における物質移行率を調査し,各産物の性状を調査した.バッチ試験の結果,再生砕石に移行する割合が最も高く(43%),次いで燃料化(23%),埋立処分される排出物は21%であった.試料の分析から,再生砕石および燃料化される排出物はそれぞれ搬出先に適した性状を有していた.埋立またはガス化溶融へと搬出されている排出物の一部は,熱量が高く,燃料化に移行できる可能性が認められた.物質移行率の算出結果より,調査対象とした破砕選別施設では,75%の資源を抜き出していることが明らかとなった.