抄録
破砕選別技術を廃棄物と資源のインターフェースを担う循環型社会の拠点として位置づけ,その機能を強化し,産業廃棄物の資源循環を持続的なシステムとするためには,技術を向上させるだけでなく,その費用の構造を明らかにする必要がある。本研究では,アンケート調査により破砕選別技術に要する処理費用の構造とリサイクル率との関係を検討した。破砕選別施設においてリサイクル率の向上は,再生品の売却による利益向上ではなく,残さの処分費削減に効果があることが示唆された。破砕選別処理が依然として資源再生業ではなく廃棄物処理業であること,また,リサイクル率が1ポイント向上すると100円/t程度の損失削減につながることを示された。