廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第21回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: P1-B6-9
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B6  食品廃棄物・家畜排せつ物の資源化
海上輸送による離島の生ごみ広域処理システムの検討
*谷川 昇古市 徹石井 一英近藤 恭平
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抄録
 離島のA町で分別収集した生ごみを、フェリー定期航路でB市まで運搬してバイオガス化処理する生ごみ広域処理システムのシナリオとして、(1)生ごみの海上輸送回数を減らして輸送コストを抑制するために、収集した生ごみをコンテナに積み替えて一次保管し、そのコンテナを海上輸送するシナリオ(コンテナ輸送シナリオと記す)と(2)収集した生ごみを積んだごみ収集車を直接海上輸送するシナリオ (ごみ収集車輸送シナリオと記す)を提案した。 生ごみ1tあたりの処理コストは、コンテナ輸送シナリオでは7.3万円、ごみ収集車輸送シナリオでは6.8万円であり、ごみ収集車輸送シナリオのコストの方が0.5万円安くなる結果であった。ただし、この数値は、現行のごみ処理システムにおけるごみ1tあたりのコスト約4.9万円の約1.4倍であった。各シナリオのコスト試算は、A町の現在の生ごみ排出量を元に行ったが、海上輸送回数が減少する生ごみ排出量の排出抑制が実現されれば、処理コストは削減できると考えられる。
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© 2010 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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