抄録
稲わらと下水汚泥の混合消化を想定し,稲わらの膨張軟化処理による分解性の向上について,下水処理場から採取した中温消化汚泥を用いた稲わらの回分式消化実験を行い,稲わらの分解性及び膨張軟化処理,稲わら添加量の影響を検討した.その結果,稲わらから多くのメタンガスが生成可能であった.また稲わらに膨張軟化処理を施すことで,稲わらの分解性が向上し,嫌気性消化が促進されることが明らかとなった.また膨張軟化を施した条件で,ガス発生量は稲わら添加量に影響されることが明らかとなった.今回の実験では稲わらに膨張軟化を施し,汚泥30mLに稲わらを0.15g添加した条件で最もメタン発酵が促進された.この条件で2週間培養した結果,メタン生成量は81.8mg-炭素/g-稲わら,稲わらのメタン転換率は22.2%であった.