抄録
本研究では、蒸留直後の焼酎粕および外気温で保存してある焼酎粕、高温条件下(55℃)で焼酎粕原液を処理しているメタン発酵槽の嫌気性汚泥から高温乳酸菌の分離を試み、焼酎粕の有効利用の方法について検討した。寒天平板法およびN2パージを行った液体MRS培地による集積培養法、ロールチューブ法により焼酎蒸留粕から高温乳酸菌の分離を試みた結果、寒天平板法およびロールチューブ法では培養2日で培地にコロニーを形成した。寒天平板法により生えた菌の単離を試みたが、ロールチューブ法および集積培養法で生えた菌は寒天培地にコロニーを形成しなかったため、集積培養を繰り返すことにより乳酸発酵に適した微生物群を形成させた。嫌気性汚泥から寒天平板法により分離した菌はBacillus coagulansという芽胞を形成し、高温で生存し乳酸を多量に産出する菌であった。