抄録
近年スラグのJIS化により焼却残渣を溶融処理し、溶融スラグを生成する溶融処理施設が202施設あり、天然資源に変わる代替材としての利用が進められている。一方で、焼却飛灰はキレート処理され最終処分されている。しかし、溶融処理やキレート処理は、いずれもエネルギーコストの負担が大きいため、今後コストを低減した不溶化処理および無害化処理方法の開発が求められると考えている。本研究ではこれまで紫外線照射による都市ごみ焼却主灰の鉛不溶化技術についての技術開発を行ってきた。これら不溶化のメカニズムを解明するために実験的検討を行った結果、本不溶化メカニズムは光触媒反応による不溶化効果であるという知見を得た。本報告では焼却主灰よりも重金属を多く含む焼却飛灰を用い、置換条件の違いによる影響に着目し、実験を行った結果、顕著な鉛不溶化効果が見られた成果について報告する。