抄録
ばいじん捕集を高温と低温の二段階で行うことにより,金属の回収と捕集飛灰の毒性低減の両立が図れないかを検討した。
実プラントより採取した飛灰を加熱処理し,揮散画分と残留画分について,質量および金属の収支を調べた。その結果,カドミウム,銅,鉛および亜鉛は高い揮散率を示した。また,揮散画分中の金属濃度を算定すると,鉛および亜鉛の含有率が高いことが分かった。このことから,排ガス処理過程で揮散成分を分離回収すれば,これら金属を高濃度で回収できる可能性があることが分かった。
また,加熱処理残渣の毒性について,溶出試験とミジンコならびに藻類を用いたバイオアッセイで評価した。その結果,残渣の毒性は,もとの飛灰に比べて大きく低減できることが分かった。