抄録
39カ所の一般廃棄物埋立地の浸出水中1,4-ジオキサンの濃度を調べた。さらに各埋立地について埋立廃棄物の種類、埋立状況(埋立中・埋立終了)を調べ、それらの違いが濃度に与える影響を調べた。焼却灰のみの埋立では5年以内に降雨による洗い出しが完了すると考えられた。溶融スラグのみの埋立では浸出水中に1,4-ジオキサンは検出されなかった。一部の埋立地では飛灰固化物の埋立により公共用水域の水質汚濁に係る人の健康の保護に関する環境基準値を超える高濃度の浸出水が認められた。不燃残さの埋立地では埋立終了後24年を経過しても1,4-ジオキサンが検出され、廃棄物の種類により検出状況が異なることがわかった。
水処理施設の処理水も採取し、濃度を求めた結果、高濃度の1,4-ジオキサンが含まれる浸出水に対して、生物処理・凝集沈殿処理・活性炭処理の組み合わせでは効率的な除去が行えないと判断された。