廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第22回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: P2-C3-9
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C3  焼却残渣・溶融スラグ
可燃物混合による焼却残さの自燃溶融
*寳正 史樹黒石 智佐藤 淳上林 史朗阿部 清一
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抄録
溶融処理技術は、1,300℃の高温処理により有害物質を分解し、溶融スラグの有効利用と溶融飛灰の山元還元により、資源循環のループをつなぐことを目的とする。ランニングコスト高などから稼動休止に至るケースも出ており、ランニングコスト低減には、燃料費の低減が重要な課題である。 廃プラスチック(廃プラ)は、材料リサイクル優先の有効利用が推進されている。材料リサイクルが困難な廃プラのエネルギー利用は埋立処分場の延命化、化石燃料使用量低減の両方の観点から重要な課題である。 可燃物混合溶融技術は、廃プラ等を熱源として焼却残さ等を溶融処理するものであり、廃プラ、焼却残さに関する課題を同時に解決できる可能性のある技術である。本報では、実稼動プラントでの溶融実験により、廃プラのみを燃料とした溶融状態(自燃溶融状態)を確認し、燃比低減効果、各種元素のスラグと溶融飛灰への分配率について評価したので、報告する。
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© 2011 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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