抄録
加工食品・調理済み食品のうち、カップラーメン・スナック・弁当・菓子パンを対象に、容器包装の実態調査を行った。実態調査の結果から、それぞれの食品において機能単位あたりの容器包装重量を求めた。本調査では容器包装を「素材」「構造」「付属品」に分類し、それぞれが機能単位あたりの容器包装重量にどのように影響しているのかの考察を行い、今後の加工食品等容器包装の発生抑制の可能性について検討を行った。
調査の結果、素材については紙と比較してプラスチックの機能単位あたりの容器包装重量が小さくなった。構造については、カップラーメンやスナックでは紙容器を層構造または軽量化すること、弁当では本体容器だけでなくフタの軽量化をすること、菓子パンについては余分なトレーをなくすことが容器包装の発生抑制に有効であると考えられる。また、余分な付属品の削減も考慮すべきである。