抄録
本研究では、広告物の2Rの現状と2R行動のさらなる受容可能性を把握するため、インターネット調査を実施し、以下の結果を得た。
・DMの発生抑制行動は8割以上の人がまったく実施しておらず改善余地が大きい。明細書の郵送は約2割の人がほぼすべて断っているが、まったく断っていない人も約5割ある。ポスティング広告物に対する「チラシ投入禁止」のステッカーを貼っている人は5%と少ない。
・不要なDMの受け取り数は平均週3.1通/人、クレジットカード等の明細書の受取数は月平均3.3通/人となった。ただしやや過大評価の可能性もある。
・DM、明細書の発生抑制行動を8割以上実施してもよい人は現状より2割多く、DM約7億通、明細書約2.6億通の発生抑制が可能と推定された。街頭チラシの選択的受け取りも約2割増加の可能性があり、ポスティングに対するお断りステッカーの実施については、3割強の増加が見込める。