抄録
本研究は、本来有害廃棄物として輸出されるべきものが、非有害再生資源の名目で輸出されている問題に着目し、地域レベルでの新たな管理方策としてトレーサビリティ管理の導入について検討を行う。循環資源の中でも、特に本来有害廃棄物に該当する循環資源が、非有害再生資源原料のカテゴリーに混入しやすいと考えられる金属スクラップ(雑品)に着目し、東アジア各国(日本、中国、韓国、及び台湾)の管理法制度を比較調査することで、東アジアを対象にした管理方策として、地域レベルのトレーサビリティ管理に関する具体的な管理方策について検討する。