抄録
JICA、北九州市、財団法人北九州国際技術協力協会(KITA)、財団法人地球環境戦略研究機関(IGES)は、J-POWERグループ株式会社ジェイペック(J-POWER/Jpec)の協力を得て、同社の高倉弘二氏が開発した「高倉方式生ごみ堆肥化技術(タカクラ・メソッド)」 を活用した廃棄物管理事業である「北九州(KitaQ)方式コンポスト事業」の普及をアジアを中心とし世界各国に対し行っている。
海外での協力の進展に伴い、課題や教訓が浮き彫りになってきたため、各国における経験、教訓を共有する場として、2011年6月から7月にかけて、主要な協力対象国である、インドネシア、フィリピン、マレーシア、タイから10カ国19都市を北九州に招へいし、「KitaQ方式コンポスト事業ネットワーク会合」を開催した。会合では、継続的にコンポスト事業を展開していくためのノウハウ、知見が共有され、情報共有、各都市にインセンティブを与える場としての都市間ネットワークの有効性が確認された。