抄録
東京大学では15年前から「発生源で徹底した分別をおこない、ごみ排出量の減量化と再資源化」を目指してきました。構成員一人ひとりがライフスタイルを変え、これまで「ごみ」として処分していた不用なものを分けることにより再資源化(Recycle)するシステムにのせています。大学から排出される生活系廃棄物の総リサイクル率は、再分別なしで全排出量のおよそ60%になり、排出者自身がごみと資源を分別してから排出するシステムは「ごみ減量」に有効であることが明確になりました。又、さらにごみ減量を進めるために、かねてより課題であった構内で大量に発生する落ち葉の資源化に着手。社会連携の実績を生かし、大学の構成員と市民パワーが一体化した活動により落ち葉の堆肥化を実現しました。さらに出来た腐葉土を
使用する人達とつながり、落ち葉の循環サイクルを構築する取り組みを報告しています。