抄録
多種プラスチックおよび紙・木くず等の木質系との混合廃棄物の新規かつ簡易な処理法として、ポリプロピレン(PP)の光分解用に、リグニン分解酵素の反応機構を参考として我々が開発した二酸化チタン(TiO2)/ポリエチレンオキシド(PEO)擬似酵素型光触媒システムの転用を検討した。今回は、北海道の代表的な木であるエゾアカマツ木粉を木質系廃棄物例に、ポリスチレン(PS)をプラスチック系廃棄物例として、それらに対する擬似酵素型光触媒システムの活性および光分解挙動をモルフォロジーの変化および分光測定により詳細に検討を行った結果について報告する。