抄録
近年,準好気性埋立構造(福岡方式)による開発途上国の廃棄物投棄場の改善が行われており,浸出水の処理施設が必須である.送電施設のない埋立地における浸出水処理の手法として,位置エネルギーや温度差,風力等の自然エネルギーによる「曝気」及び「攪拌」に着目し,それによる水質浄化効果を検討している.これまでに,「トルネード法浄化装置」による水質浄化効果を明らかにした.本研究は,これによって供給された酸素を「深層誘導攪拌」や「風車による攪拌」(ECO-FANと呼ぶ.)により広域に拡散させる効果を検討し,両手法による「攪拌」及び「拡散」の影響範囲を明らかにして,システム化への指針とすることを目的とする.