廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第23回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: A4-6
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A4 住民意識・住民参加
徳島県上勝町における廃棄物政策の歴史と「34分別」の背景
*藤本 延啓
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抄録

徳島県上勝町は、家庭系ごみの「34分別」や「ゼロ・ウェイスト宣言」等によって、廃棄物政策について先進的な自治体として知られている。上勝町の廃棄物政策の中で、特に「34分別」は、その数の多さから強いインパクトを持っているが、このような多品目の分別を実現させることについて、「小さな自治体だからできる」という説明や、町民の意識やモラルにその理由を求める論述が複数見られる。しかし、自治体の規模やモラルだけで説得力のある説明ができているとは思えない。本報告では、上勝町における「持ち込み方式」という制度とその歴史に目を向けて考察する。さらに、「持ち込み方式」の特性を生かしたリユースシステムである「くるくるショップ」について言及し、加えて、現状の上勝町における廃棄物政策に組織的な問題が存在することを指摘する。

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© 2012 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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