廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第23回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: E3-3
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E3 有害廃棄物2
「空気流動真空蒸発法」によるVOCを含有した廃溶剤の新たな再生技術
*田中 茂司馬 里佳
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抄録
廃溶剤を加熱蒸留するのではなく、溶剤を噴霧し、溶剤と不純物とを蒸発分離して回収する廃溶剤の再生技術を実用化する。これまでの真空蒸発法とは異なり、溶剤の蒸発を更に効率良く行うために、真空容器内へ空気をリークして導入する「空気流動真空蒸発法」を用いる。従来の真空蒸発による膜分離(PV法)では、除去液から蒸発するVOCの膜の透過速度が律則となるので、数Paの高真空にした法が有利であった。一方、「空気流動真空蒸発法」では、真空をリークして比較的低真空の状態で真空容器内に空気を流すことにより除去液から大量のVOCを蒸発回収する。更に、除去液を噴霧ノズルで真空容器内に噴霧することで微小な液滴としVOC蒸発表面積を拡大し、従来の膜分離の真空蒸発法と比較して除去液からのVOC蒸発速度が2桁以上向上でき、本法により大量な廃溶剤の連続的リアルタイムでの再生処理が実現できる。
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© 2012 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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