抄録
大規模の漁業には、網が必要になってくるが、その網には鉛が織り込まれており、そのために網は水中深く沈んでいき、魚を捕獲することが可能になる。現在の鉛の錘の代替品が見当たらない状況においては、鉛と漁業の関係は今後も当分続いていく。この廃漁 網の処理が現在非常に厄介なものとなっている。鉛を多量に含んでいるために、焼却も埋立も安易にはできない状況である。そこで、廃漁網から鉛を効率よく除去する機械を設置し、その除去効率について検討した。我々は、第22回研究発表会で廃漁網の適正処理とリサイクルについて発表した。今回は、実際の震災廃棄物に対して、実際の現場での、廃漁網からの鉛除去実験を行った。