廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B1-9Poster2
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B1  自動車・家電・パソコン等のリサイクル
油化プロセスを用いた家電プラスチックの有効利用に関する研究
*小島 知堤 寛幸高 啓明行本 正雄
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抄録
一般家庭から排出される使用済みの家電製品は、焼却による減量などが困難である。その約半分はそのまま埋め立てており、埋立処分場の減少の要因となっていた。このことから家電リサイクル法が制定された。PP、PS、ABS、PVC、ウレタンの5種類が家電プラスチックの使用割合の大半を占めている。選別機では100%分別できず、混合物も少なからず残る。平成24年度の再商品化率は84%で39.5万トンであった。残り16%(11.3万トン)は、焼却あるいは埋立処理されている。本研究では、廃家電残差の有効利用を目的に、油化実験を行った。試料には、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、テレビの家電4種類の混合プラスチックを使用した。FCC廃触媒を用いて、家電4種混合プラスチックを油化した。油の回収率は63%であり、油中のワックス分は微量であった。試料の中には金属が含まれているが、金属は残差とともに反応器内に残り回収できる。
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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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