廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B2-3
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B2  プラスチックの資源化
AgCl/Al2O3膜を用いた電気透析によるNaCl含有有機溶媒の処理
*山田 健人Guido Grause亀田 知人吉岡 敏明
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抄録
既往の研究で、NaOH・エチレングリコール(EG)混合溶液(NaOHEG)を用いてポリ塩化ビニル(PVC)の湿式脱塩処理を行うことにより、穏やかな条件で高度に脱塩素が可能であることが報告されている。この際に廃液としてNaOH・EG混合溶液(NaClEG)が発生するため、この溶液の処理が不可欠である。NaClは食塩電解等、PVC工業の川上に位置するソーダ工業の原料となるため、NaClEGから塩素を回収し、回収した塩素を再びPVC製造に利用できれば、塩素循環が達成される。そこで、本研究では塩素循環プロセスの構築を目指して、耐有機溶媒性の強い無機膜であるAgCl/Al2O3膜を用いた電気透析によるNaClEGからの塩素回収を検討した。陽極液にNaOHaqを用いた場合には、エチレングリコールの透過を防ぎ塩素を回収する事ができ、NaClEGからの塩化物イオンの回収が可能であることが分かった。
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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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