廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第24回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B4-1
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B4  無機性廃棄物の資源化 1
焼却灰を利用したCO2固定・資源回収装置の開発
*奥村 諭浜野 修史上原 慧西川 準家山 一夫
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キーワード: CO2吸収, 焼却灰, 冷却晶析
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抄録
著者らは、焼却灰および飛灰に含まれる無機塩類を抽出させた高濃度アルカリ塩水溶液をCO2吸収溶液として、排ガス中CO2を分離・固定化すると同時に、灰抽出溶液から重曹およびKClを回収するプロセスを提案した。本プロセスでは、焼却灰・飛灰は灰抽出/炭酸化装置に投入されNa,K,Cl等の無機塩が抽出されると同時に、Ca,Mg分は難溶解性炭酸塩としてSi,Alなどその他灰主成分とともに沈殿分離される。一方、排カ゛スは煙道からその一部を分岐して吸収塔に導入し、CO2分離後に煙道内に返送される。KClおよび重曹は抽出溶液中から冷却晶析操作により各々選択的に分離回収する。本報では、これまでに実施した各プロセスの要素検討結果をもとに製作したベンチプラントの概要とその試運転試験結果について報告する。試験では、模擬灰を用いて連続10日間の試運転を実施し、プラントの連続安定運転が可能であることを確認した。
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© 2013 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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