主催: 一般社団法人廃棄物資源循環学会
東北地方太平洋沖地震により大量の震災廃棄物が発生している。その中にはふるいによる選別等によって使用が可能なものに限り土木資材等として有効利用されている。しかし、災害廃棄物の焼却に伴って大量に発生している災害廃棄物焼却主灰は一般廃棄物焼却灰と同様に有姿の状態で利用が困難である。災害廃棄物焼却主灰では必要に応じて様々な選別作業を施した後に物理、化学特性及び環境安全品質等の改善を目的としてセメントまたは酸化マグネシウム系固化材や補助的な薬剤としてキレート剤が用いられ焼却主灰再生資材として処理が進められている。そこで、一般廃棄物焼却灰の安全性を確保した上で地盤材料として有効利用していくため、固化材添加により焼却灰を一度固化させた後、解砕処理して作製した解砕処理焼却灰を用いて地盤材料としての適用性について検討を行った結果について報告する。