本研究では、既往文献及び全国の焼却施設へのアンケート調査結果を踏まえ、今後の副生塩のリサイクルシステム構築のための基礎資料とするため一般廃棄物焼却施設から発生する副生塩の発生量について推計した。ごみ焼却に伴う副生塩の総排出量はNaCl換算量で焼却残渣として241千 t/年(約660t/日)と推定される。この内、埋立て処分される量は下水道放流35千t/年(96t/日)を差し引くと206千t/年(560t/日)となる。焼却施設から排ガスとして大気中に排出される量は5.2千t/年(14t/日)となる。