廃棄物資源循環学会研究発表会講演集
第25回廃棄物資源循環学会研究発表会
セッションID: B3-4
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B3 建設廃棄物・副産物・無機性廃棄物の資源化
RO膜閉塞物質(シリカ)除去技術の開発‐排水中シリカ除去メカニズムの検討‐
*冨田 洋平平山 敦山本 浩鈴木 康夫鈴木 慎哉所 千晴
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抄録
東日本大震災以降、廃棄物焼却施設を災害時の防災拠点とする考え方が検討され始めている。例えば、災害発生後に焼却施設内の排水を浄化処理して避難住民の生活用水として再利用することが考えられる。当社では、焼却施設の実排水を処理対象としてRO膜による浄化処理について検討し、基本プロセスを構築した。ここで、RO膜はシリカによって閉塞することが知られており、シリカ除去技術の確立が求められる。シリカは、アルミニウム系凝集剤により除去されるが、その濃度によっては重合体を形成すること、および共存元素と様々な化合物を生成することから、その処理機構は複雑であると予想される。また、シリカは排水基準や水道水基準などの水質基準の対象外であるため、処理法に対する研究例は比較的少なく、その機構は詳細には検討されていない。本報では、水中の溶存シリカについてアルミニウム系凝集剤による除去メカニズムの検討結果を報告する。
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© 2014 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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